Youtubeを開いたら、なぜか真田広之さんのインタビューの動画がおすすめに出てきて、見ました。
そのインタビューというのが、アメリカのTVのトークショー。真田さんのこと(というか俳優さんなどのこと)は詳しく知らないけど、随分前からハリウッド映画に出演されていることは、何となく知ってました。
その動画を少しだけ見たのですが、真田さんがジョーク交じりに、ていねいに英語で受け答えされていて、インタビュアーの方や観覧の方々の興味をひいたり笑いを誘ったりしてたんです。
ああ、日本の一流俳優さんが、かの国でも認知されて、愛されているのだなぁ…と思って、温かい気持ちになりました。
私は小学生のときから、なぜか欧米と英語に強い憧れを抱いていて、英語の成績だけはよくて、大学では英文学科に行ったタイプの人間です。
それで社会人になり、海外とのやりとりや、翻訳の仕事をするようになりましたが、働き始めてすぐに、大事なことに気づいてしまいました。
それは、英語だけできても、それ以外の特技や知識がなかったら、仕事の場面では案外英語は役に立たないという。。
例えば、最初に就職した会社は機械メーカーでしたが、文系の私がすべき仕事は、エンジニアさんたちの書いた書類を英語にすること。理系の知識がないために、だいぶ苦労しました。
かたや、エンジニアとして研究開発している方々は、必要にせまられて、海外出張に行ったり、海外のお客さんの案内をしたりするのに、英語が必要になったりします。
自分は英語しか能がない、私もエンジニアになれるもんならなりたかった…!みたいなことを(ド文系なのに)当時はよく思ってたものです。
エンジニアさんだけでなく、イチローさんやオータニさんのようにメジャーリーグで活躍する野球選手たち、海外の大学で教鞭をとる日本人の教授の方々、そして真田さんのような世界的俳優さん、AIさんやワンオクのように世界中で大人気のミュージシャン…
かつては、そういう方々の活躍を見聞きするにつけ、うれしいような、でも自分は…なんて、落ち込んだりしたものです(相当おこがましいぞ!)。
でも、人には得手不得手があり、ご縁があり、できることが何かしらあって、できることを自分なりにあーだこーだ悩みつつ、誰かのお役には立てて、結局自分がやってることや今の自分がキライではないね。というところに、40代半ばにして至りました。
あ、これが「四十にして惑わず」ということなのか。真田広之さんから思いがけないと結論にたどり着いてしまった。まあ、悪い結論ではないからいいか。